龍谷大学が設置する仏教総合博物館、龍谷ミュージアムにおいて、以下のとおり展示会を開催いたします。
春季特別展
「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ-」
アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、ヒンドゥークシュ山脈のただ中にあって、ユーラシア各地の文化が行き交った、文明の十字路とも呼ばれる地域です。渓谷の崖面には、多くの石窟と2体の大仏が彫られ、その周囲には、「太陽神」や「弥勒」のすがたが、壁画で表現されていました。
残念ながら、それらは 2001年3月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまいましたが、かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図が完成しました。名古屋大学・龍谷大学名誉教授の宮治昭先生による監修のもと、京都市立芸術大学の正垣雅子先生が描いた、貴重な学術研究成果です。
本展では、この新たな描き起こし図の完成を記念してその原図を展示し、壁画に表された太陽神と弥勒の世界に迫っていきます。さらに、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子をご覧いただきます。
会 期:2024年4月20日(土)~ 6月16日(日)
休館日:月曜日(ただし、4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
開館時間:10時00分~17時00分 ※最終入館受付は16時30分まで
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