「龍谷講座」は、“現代社会の要請に応え、龍谷大学における研究の成果を地域社会に還元し、大学の社会的使命の一端を果たすことを目的とする”市民を対象にした無料の公開講座で、1977(昭和52)年から開講しています。本講座は主に本学教員が講師を担当し、時代のニーズに応じたテーマで講座を開催しています。
今般、以下のとおり開催いたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
◆仏教の歴史と環境問題-1200年前から受け継ぐ未来へのバトン-◆
▷概要:
時は平安時代。「植物は生命をもたないので伐採しても問題ない」という立場が仏教界のグローバルスタンダードだった時代に、「植物は人間と同じく生命をもつ存在ではないか」と疑問をもった人々がいました。今から約1200年前の日本で、なぜ植物の生命や殺生の問題がクローズアップされたのでしょうか。
本講座では、本学心理学部の野呂 靖 准教授が、平安時代から紡がれてきた日本人の環境に対する考え方について講演します。続いて、本学経営学部の眞鍋 邦大 准教授も登壇し、食と農業の観点から現代の環境問題等について紹介するとともに、過去から紡いできたバトンを未来へどう託していくのか、本学の建学の精神でもある「浄土真宗の精神」も踏まえながら対談します。
▷講師:
・野呂 靖<龍谷大学心理学部准教授>
専門分野は、仏教学の「華厳思想」。中世の寺院で行われていた「論義」や「談義」とよばれる相互のコミュニケーションを重視した学習方法を研究。2011年度に龍谷大学講師に就任。2017年度から准教授、2023年度から心理学部へ。有志とともに「認定NPO法人、京都自死・自殺相談センター“sotto”」を設立、理事をつとめる。
・眞鍋 邦大<龍谷大学経営学部准教授>
東京大学経済学部、東京大学大学院 卒業後、リーマン・ブラザーズ証券など複数の外資系金融機関を経て、2012年に小豆島(香川県)へUターン移住。同地で起業し、地域資源の活用をテーマに「四国食べる通信」の立ち上げや地域活性化事業などに携わった。神戸大学の特命講師を経て、2022年4月より龍谷大学経営学部へ。学位は博士(農学)で、食・農・ローカルの領域に研究と実務の両面からアプローチすることをライフワークとしている。
▷日時:2025年3月29日(土)15:00~16:30
▷会場:龍谷大学深草キャンパス(申込者に詳細を案内いたします。)
▷受講料:無料
▷詳細・申込:https://peatix.com/event/4333425/view
<お問い合わせ先>
龍谷大学龍谷エクステンションセンター(REC)
Tel:075-645-7892
E-mail:rec-l@ad.ryukoku.ac.jp
